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⌚ 熱中症対策
「体の中」を見るから守れる──熱中症対策ウェアラブル端末が変える現場の安全
気温計・WBGT計との違いは何か。深部体温を推定するリストバンド型デバイスの仕組みと選び方を解説。
昨夏のある朝、勤務途中で急に足が重くなった。気温は前日とほぼ同じはずなのに、なんだか頭がぼんやりする。「気のせいかな」とそのまま作業を続けたら、昼前には本格的にふらついてしまった。あとで同僚に話したら「俺は全然平気だったよ」と言われて、余計に不思議だった。体って、同じ環境でもこんなに差が出るものなのか、と。そのとき初めて「自分の体の中を見る」ことの大切さを実感することとなった。
環境を測るだけでは足りない理由
WBGT(湿球黒球温度)や温湿度計は、周囲の暑さを数値化する優れたツールです。しかし、それだけでは個人差をとらえられません。体力・体調・慣れ・服装・作業強度によって、同じ環境でも体への負担は人それぞれ異なります。
ウェアラブル端末の主なメリット
注目製品:熱中対策ウォッチ カナリアPlus(Biodata Bank)
Biodata Bank株式会社が開発・製造するリストバンド型のウェアラブルデバイス。特許取得済みの深部体温推定技術と、医療機器でも採用されている双熱流法を応用した独自アルゴリズムにより、過酷な作業現場でも医療機器レベルの推定精度を実現。深部体温38℃前後でアラーム・LED・バイブレーションでお知らせします。前モデルからバッテリー寿命の延長・バイブレーション機能の追加・バンド素材のシリコン化など、使いやすさが大きく向上しました。
深部体温推定という技術的強み
カナリアPlusの核心は、気温や湿度を測るのではなく、人体の深部体温を推定する点です。独自の「熱ごもりセンサー®」により身体の熱の産出と放出を検知し、外気温の影響に左右されず深部体温の上昇にのみ反応します。WHOの基準では深部体温が38°Cを超えると熱中症リスクが高まるとされており、その変化を先読みしてアラートを発します。
国土交通省NETISにて最高ランク「VE評価」を取得。東京消防庁との防火衣着用実験でもアルゴリズムの精度が検証済み。東京都スマートサービス実装促進プロジェクトにも採択され、2,000社以上に導入されています。また2025年6月より厚生労働省が事業者に熱中症対策を義務化したことで、さらに注目が高まっています。
使いやすさも設計のポイント
- ✅電源ボタンを押して手首に着けるだけ──説明書不要の簡単操作
- ✅充電・通信接続が不要。5ヶ月使い切りで管理の手間ゼロ
- ✅バイブレーション機能追加でアラームに気づきやすく(新機能)
- ✅バンドがシリコン素材に変更され、肌あたりと耐久性が向上(新機能)
- ✅使用済みデバイスの回収・リサイクルプログラムでESGにも対応
環境センサーとウェアラブルの役割分担
WBGTなどの環境センサーとウェアラブルは、競合ではなく補完関係にあります。それぞれの得意領域を理解して組み合わせるのが理想的です。
| 比較項目 | 環境センサー(WBGT等) | ウェアラブル(カナリア等) |
|---|---|---|
| 何を測る? | 周囲の暑さ | 体の状態(深部体温) |
| 個人差の考慮 | ✕ | ✓ |
| 移動中の監視 | ✕ | ✓ |
| 本人へ直接通知 | ✕ | ✓ |
| 現場全体の危険度把握 | ✓ | ✓ |
| 設置・管理コスト | 定点設置で低め | 人数分が必要 |
ウェアラブルはあくまで補助ツールです。アラートが鳴っていなくても、体調の異変を感じたらすぐに休息・給水・涼しい場所への移動を優先してください。また、暑さに慣れていない方・高齢者・体調不良時は一段厳しく判断することが重要です。
まとめ
「環境を測り、体を測る。その両方があって、はじめて人を守れる。」
タグ
熱中症対策 ウェアラブル カナリア 深部体温 Biodata Bank 現場安全 WBGT
